販売促進の1つの手段としてアフィリエイト広告があります。
マーケ部では2021年から2022年に、人件費を抜いてサービス利用料だけで60万円をかけてアフィリエイト広告の運用を行いました。
その結果、アフィリエイト広告出稿におすすめの業種とおすすめできない業種が分かりましたのでお話したいと思います。
念のためお伝えしますが、この記事の内容は自社サービスの販売促進のためにアフィリエイト広告を出稿しようと考えている事業者向けであり、アフィリエイター向けの内容ではありません。
アフィリエイト広告出稿には向いていない業種がある
アフィリエイト広告はASPを通して行うことが多いです。
ASPの営業は「貴社の売り上げアップのためのお手伝いをさせていただけませんか?」といった言葉で契約させようとしてきます。
ですが、アフィリエイト広告を利用すれば売り上げが上がる訳ではないという所に注意していただきたいです。
大手のASPであれば、初期費用+月額費用の前払いだけで最低でも30万円ほどはかかる計算となります。
ASPの営業の言葉を鵜呑みにして契約すると大きな金額を失うことになりますので、慎重に判断することが必要です。
アフィリエイト広告の出稿には向き不向きがあります。
次はアフィリエイト広告の出稿がおすすめ出来ない業種についてお話します。
アフィリエイト広告の出稿はおすすめ出来ない業種
アフィリエイト広告の出稿はおすすめ出来ない業種、それはBtoBビジネスです。
BtoBビジネスというとざっくりしていますが、以下の様な業種はアフィリエイト広告を出稿しても、売り上げを伸ばすことは難しいです。
- ホームページ制作(ペライチやwixのようなサービス・テンプレート販売は除く)
- SEO対策(個人向けは除く)
- SNSコンサル(個人向けは除く)
- アプリ・システム開発
- 美容機器販売(個人向けは除く)
- コピー機販売
- その他BtoBビジネス
コーポレートページの制作やランディングページ、ECサイトの制作といったホームページ制作はアフィリエイト広告には向いていませんが、ペライチやwixなど定額で安く利用できるサービスやワードプレスのテンプレート販売はアフィリエイト広告に向いているため、BtoBビジネスだからといって必ずしも向いていないとはいえませんがアフィリエイト広告出稿の際には他の広告もしっかりと検討したほうが良いでしょう。
次はアフィリエイト広告の出稿におすすめの業種についてお話します。
アフィリエイト広告の出稿におすすめの業種
アフィリエイト広告の出稿におすすめの業種、それはBtoCビジネスです。
以下のような業種はアフィリエイト広告に向いている傾向があります。
- 整体院
- 整骨院
- ネイルサロン
- エステサロン
- まつ毛エクステサロン
- 結婚式場
- 旅行代理店
- 飲食店
- 携帯ショップ
- ペットショップ
- 塾
- 花屋
- 農家
- 漁師
- 酪農家
- 畜産農家
- 養蜂家
- カメラマン
- パーソナルジム
- トレーニングジム
- 不動産仲介
- 保険代理店
- 探偵
- 占い師
これらの業種はアフィリエイト広告の出向に向いている業種ですが、注意点があります。
それはアフィリエイト用に商品を作る必要がある点。
1つ例を挙げて説明します。
例えばケーキ屋がアフィリエイト広告を出稿するとしましょう。
アフィリエイト広告を出稿して、ケーキ屋に集客を促すのは広告費を回収するのが難しいです。
そこで必要なのが商品の再設計。
例えばケーキ屋であれば、アイスケーキやアイスプリンや焼き菓子など、「ベルギー王室御用達チョコレート使用!」などWEBサイトを見ている人に「おっ?これいいかも!」と思ってもらえるポイントを入れて全国どこでも販売できるように商品を再設計します。
花屋であれば個人客に向けて花束のサブスクリプションサービスに、農家であれば毎月旬の無農薬野菜が届くサブスクリプションサービスに変えるのが良いでしょう。
このようにアフィリエイト広告用に商品の再設計や提供ルートの作成が必要となります。
ここまでアフィリエイト広告出稿におすすめの業種・おすすめ出来ない業種についてお話してきました。
次はなぜアフィリエイト広告出稿に向いていない業種があるのかについてお話します。
なぜアフィリエイト広告出稿に向いていない業種があるのか
アフィリエイト広告の出稿はおすすめ出来ない業種でお話した業種でアフィリエイト広告を出稿しても、結果を出しにくい理由は「成果が発生しにくい」からです。
アフィリエイターの収入源は成果報酬です。
つまり、どれだけ成果が発生するのかが大事なわけです。
個人事業主や経営者に広告を見てもらうよりも、消費者に見てもらう方が母数として多いですし、獲得もしやすい傾向にあります。
さらにBtoBビジネスよりもBtoCビジネスの方がアフィリエイト広告に向いている理由を1つの例を用いてお話します。
報酬単価1,000円のコスメの定期購入案件と報酬単価10,000円のホームページ制作の案件があったとします。
コスメの定期購入案件は100件の獲得見込み、ホームページ制作案件は10件の獲得見込みがあります。
どちらもトータルの報酬額は100,000円です。
この場合、どちらの案件がアフィリエイターに選ばれ、掲載されるでしょうか?
アフィリエイターが選ぶのはBtoC案件であるコスメの定期購入案件です。
その理由は承認率にあります。
ホームページ制作案件では10件獲得としても、そもそも連絡が取れなかったり、他社に決めたなどでキャンセルされることは頻繁にあります。
つまり、10件獲得したとしても実際に承認されるのは3~5件程度なのです。
という事はアフィリエイターに支払われるのは30,000円から50,000円ということになります。
一方、コスメの定期購入案件もキャンセル等はあるものの、平均80%程度は承認されるため、アフィリエイターに支払われるのは80,000円となります。
BtoBビジネスがアフィリエイト広告出稿に向いていないのはこのような理由があるからです。
ただし、BtoBビジネスすべてが向いていないわけではありません。
士業系はBtoBビジネスでありますが、BtoCビジネスの側面も持ち合わせていますので、アフィリエイト広告出稿に向いている方であると言って良いでしょう。
まとめ
これまでアフィリエイト広告出稿におすすめの業種とおすすめ出来ない業種についてお話してきました。
実際のアフィリエイト広告運用者がこうして本音で記事を書いていることは少ないと思います。
これからアフィリエイト広告の出稿を検討されている方には是非参考にしていただき、広告の無駄撃ちにならないようしっかりと検討していただきたいです。